「アクティブラーニングを導入して失敗した」こんな話しをよく聞きます。
アクティブラーニングの失敗研究なんてあるくらいですから。失敗する人って多いんでしょうね。
そもそも、新しいことに挑むときは、うまくいかないことなんて普通の出来事です。次から改善すればいいのです。ですから、一度やってみてうまくいかなかったことを、失敗と判断してしまう思考こそが問題だと思います。
とはいえ「アクティブラーニングを導入しようとして失敗しました」という場合を想像すると、何かマニュアルやツールがあって、それをやってみてうまくいかなったということでしょう。
この場合、2通りの失敗が考えられます。
ひとつは、その通りやろうとして失敗するケース。
もうひとつは、その通りにやらずに失敗するケース。
矛盾してますね(笑)
では、詳しくお話しします。
前者は、マニュアルなどに頼り過ぎのケースです。
このような人は結果を早く得ようとするため、マニュアル通りに物事が進まないと「上手くいかない、失敗した」と思ってしまうのです。初心者によくあるケースです。
この場合、その場に合わせて柔軟に判断し、時間配分を変えたり、少し内容をかみ砕いたりと、臨機応変に対応できないことから起こります。要はファシリテーション能力に欠けているのです。
後者はアクティブラーニングに少し慣れて、新しいメソッドを取り入れようとした時に起こります。新しいメソッドを習ったにもかかわらず、自己流にアレンジして失敗するケースです。
何か新しいメソッドを取り入れる時は、1回は忠実にやってみることが必要です。1回やってみたうえで、学生たちの表情や動き、会話などの様子を観察してから、次回に自分なりに手を加えることをオススメします。
どちらにしても、自分の能力の過信から起こることです。まずは謙虚に、そして基本に忠実に取り組みましょう。
コメント