東北アクティブラーニングフォーラムは今年で3回目となりました。
第1回は石巻専修大学で開催し、第2回からは仙台高専にて開催しています。
このフォーラムを始めたきっかけは、石巻専修大学経営学部で初年次教育カリキュラムのスタートでした。新しいカリキュラムに1年間取り組んだ成果をPRする場をつくろうといった手前味噌的な考えでした。
しかし、よく考えてみると、東北でアクティブラーニングに取り組んでいる先生の姿をあまり見ないことに気付きました。私は大学のFD委員長をやっていた関係もあって、東京や関西の学習の場に顔を出していましたが、東北の先生たちと出会うことはほとんどありません。だからといって、東北でアクティブラーニングに取り組んでいる先生が誰もいないわけでもないはず。
むしろ、現場で孤軍奮闘している先生が多いのではと考えました。それというのも、私自身、大学でアクティブラーニングに取り組みながらも孤独を感じていたからです。
いまでは少しだけ賛同者も増えてきましたが、始めた当初は学生主体の授業や学ぶ場づくりといっても、だれもピンとこないし、アクティブラーニングなんて言うと「その定義は何?」と突っかかってくる人ばかりでした。大学の教員は理屈っぽくて、やらない理由を考えるのに全力を尽くす、怠け者ばかりだなんて思っていました。
それでも、いろいろ手を尽くして経営学部のカリキュラム改定で、初年次教育にアクティブラーニングを取り込んだのです。そして賛同者を集めてスタートできたのです。
そうやって私と同じように、「アクティブラーニングなんて…」と陰で批判されながらも、早期に取り組んできた先生。これから取り組もうとしながらも批判を恐れて躊躇している先生。現場で理解を得られずに「変わり者」と言われて孤独を感じている先生。そんな草の根で努力している先生を応援したいという気持ちになりました。
そう、そういった先生たちがこれからの教育の主流になって欲しい!
私の気持ちは決まりました。アクティブラーニングに取り組む先生たちがつながる場にしよう。学校のPRよりも、その方がずっと面白い。それに、自分がとてもワクワクする。
アクティブラーニングに取り組むアクティブな先生たちが集まって、ワイワイと教育について話をしたら。そして、大学から幼保まで学種の壁を越えて話ができたら。これは面白くて興奮すること間違いない。
そういった場を東北に作ろう。
そんな思いから「対話」を中心としたフォーラムを計画しました。
そして第1回目のフォーラムを大学で開催したのです。結果は報告にあるように「対話」の場として成功しました。ところが、ひとつ問題がありました。それが2回目から会場を変えた理由でもあります。
それは、次回にでもお話しします。
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