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執筆者の写真山崎泰央

結果報告1 対話重視のフォーラムをつくるには

更新日:2019年10月22日

今年もフォーラムの最後にアンケートを書いていただきました。終了時間ぎりぎりに配ったため、回答をいただけたのは参加者60人中37人(回収率62%)でした。配布のタイミングは今後の改善点ですね。


東北アクティブラーニングフォーラムの特徴は、なんといっても対話の場の多さです。もちろん、基調講演や個人発表のようなインプットの場もありますが、語ることによって自分や他人からフィードバックが得られ、学びが深まるためアウトプットの場づくりを大切にしています。


第2回東北アクティブラーニングフォーラムの最初のワークショップは、アイスブレイクや対話の場づくりの上手な、仙石Paceの2人にお願いしました。アイスブレイクによって、多くが初対面だった参加者の緊張がほぐれるのがわかりました。


また、最後のワークショップを始める前には、インプロ仙台のりっきーに協力してもらいました。おかげで一旦、分科会で切れた参加者の関係のつなぎ直しができて、会場が暖まった状態でワークショップを始めることができました。




そして、フォーラム最後のワークショップです。スタートは「ストーリーテリング」から。まず話したことのない人とペアを組んでもらい、一方が聞き役、一方が話し役となります。そして話し役が2分話したら、役割を交代します。相手が話している間は、聞き役はただ聞いているだけです。語り続けることによって、フォーラムが始まってから現在までの、気付きや発見など、自分の考えを振り返ることができるのです。


次に参加者から話したいテーマを提案してもらいました。ここでは、話したいテーマを持っている人が、自主的にA4の紙にテーマを書き、前に貼りだしていきます。そして、他の参加者はこの指止まれ方式で、話したいテーマのもとに集まり、グループを作ります。グループができたら、提案者がホストになって話し合いを始めます。これは「プロアクション・ミーティング」という手法です。


ホストとなった提案者の方は、普段から勉強熱心な方たちなので、マインドマップやホワイトボード・ミーティングなどの手法を使って話し合いをすすめていました。ほぼ全グループが60分程度の制限時間内に議論をまとめていました。


話し合いの時間が終わった時点で、参加者1人ひとりが今の議論を自分のものにして持ち帰ってもらいたいという思いが湧いてきました。誰かが発表して終わりではなく、ひとり1人が自分の学びとして、他者に語ることができるようになれば、もっと充実した結果が得られると考えたのです。


そこで、私は思い切って全体発表を取りやめました。そして、元のグループをバラバラにして、違うグループのメンバーで新しいグループをつくってもらいました。


新しいグループでは、全員が違ったグループにいたメンバーで構成されます。したがって、誰の助けもなく、自分が元いたグループでの話し合いの結果を話さなくてはなりません。いま話し合った結果を、自分の言葉で語ることによって学びを深めることを狙ったのです。


新しいググループになって3人の発表が終わったところ、だんだん聞き手のメンバーから、自分の意見を語りたいという雰囲気がでてきました。そこで、私は発表を一旦止めて、お互いの気付きや発見を話す時間を3分ほどとりました。


そうして、成果発表と気づき発見のシェアを繰り返し、グループメンバ全員の発表が終わったところで、いまの新しいグループを解散し、また元のグループに戻ってもらいました。


元のグループに戻ったら、新しいグループで話したこと、聞いたことを共有しながら、自分たちのテーマを更に深めてもらいました。ここまでが、ジグソー法の応用です。


理想をいえば、ここで全体共有をすれば、もっと良かったのですが、残念ながら時間切れとなってしまいました。


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