授業で学生の満足を求めてませんか?
満足した顔をして帰る学生をみれば、先生も満たされた気分になりますよね。
それは、それでいいのですが、たまにはもやもやを狙ってみるのはいかがでしょうか?
なぜかって?
それは、もやもやって、問題を意識すると生まれるからです。
大学の学びは答えのない学びです。
最近では高校でも「探究学習」といって、答えのない学びが増えてきましたね。
そうった、答えを出すために、問いを探すとき、もやもやは大きな力となります。
だって、満足したら、答えを探すのを止めちゃいますからね。
「先生!答えは何ですか?」なんて言っているのは、考えることに慣れていないから。 考えることが面倒で、すぐ答えを欲しがるのです。
それで答えを知って満足していては、学びになりません。
今日はそんな、もやもやをつくることを、私の担当している「アントレプレナーシップ」の授業を例にしてお話しします。
「アントレプレナーシップ=企業家活動」って知ってますか?
言葉は知っているけれども、定義となると答えられませんよね。
でもこの言葉、実は明確な定義がないのです。
(社会科学ではよくあることです)
そうなると、この授業に参加している学生それぞれが、それぞれのアントレプレナーシップを探す旅となります。
旅のお供は、そうです、もやもやです。
「アントレプレナーシップって何?」と、もやっているからこそ、考えるのです。
では、そういった、もやもやはどうやって作るか?。
それは・・・・あなた自身で考えてください。
といわれると、もやもやしてきませんか???
ほら、答えが欲しくなったでしょ。
答えを探したくなりますよね。
実は、もやもやは空白なんです。
人間の脳は空白を嫌うので、埋めたくなるのです。
ところで、「何か」を知ってもらいたい時、あなたならどうします?
定義を並べたプリントを配る。
パワポで理論を見せる。
滔々と持論を話す。
・・・・・いろいろと、ありますね。
先生としては知識の見せ所です。
でも、学生にとってはどれも退屈。
だって、面白くないしぃ。
知識なんてネットで調べれば出てくるしぃ。
そうなると、もやもやというより、くしゃくしゃとか、ねむねむといった感じでしょう。
そんな授業していたら、私でも退屈です。
興味がそそられないのですから当たり前ですよね。
では、何をすればいいのか。
簡単です。
学生たちが自分たちで考えるようになればいいのです。
しかし、考えるといっても、何もない状態では考えられませんよね。
なので、本を読んでもらいました。
本から情報を得て、それをもとに考えてもらったのです。
だからといって、時間をかけて本を読むのではありません。
短い時間で目的を持って本を読むのです。
しかも全員違う本を読みます。
私が担当しているアントレプレナーシップの授業では、企業家やベンチャーに関連する本を30~40冊教室に持ち込むことから始まります。
さて、授業の始まりです。
それは、また次の機会にお話しします。
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