E2という教育イベントがある。
正式名称はEducation Exchange
各国のMicrosoft認定教育イノベーターや教育団体のリーダーらが集結する世界規模の教員研修だ。
今回、それに参加させてもらうことになった。
私は元々、ICT畑を歩んできた。
教員になった年に、自前のパソコンを教室に持ち込んで、研究授業をやった。
まだ小学校にパソコンが導入される前、Windows3.1の時代である。
田舎としては早すぎる実践に対して、非難の声が殺到した。
その授業から3年後に学校にパソコン室ができた。 インターネットは存在していたが、まだ学校には導入されていなかった。
それでも子供たちに、インターネットを使った授業を体験させたくて、職員室に入ったばかりのISDN回線につなげようと、ガムテープ配線でLANケーブルを繋いだ。
そのあとの研究授業では、称賛の声よりも非難の声が多かった。
私は自他ともに認める新しい物好きである。
パソコンだけではない。
いち早くディベートに手を出し、指導主事に酷評された。
ディベートは今では教科書に当たり前のように載っている。
いち早く思考ツールに手を出し、指導主事に釘を刺された。
今では全国各地で当たり前のように思考ツールを授業で使っている。
政府がGIGAスクール構想を打ち出し、一人一端末の時代がやってくる。 私がずっと夢見ていた環境がそこまできている。
退職まで後10年というところまできて、ようやくだ。
でも、世界はもっと先を行っている。
令和元年の秋、アジアのコンピューターサイエンスに関わる教育者の集まりに参加した。
愕然とした。
日本は、アジアの中では進んでいる方だと思っていたのだが、かなり遅れている方だった。
今回は世界を見てくる。
2018年のE2では91か国、390人の教育者が集ったそうだ。
今回も、それほど規模は変わらないだろう。
今、世界の教育はどうなっているのか、日本は大丈夫なのか。
自分の目で、耳で確かめてくる。
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